エレキバイオリン(エレクトリックバイオリン、サイレントバイオリン)の調整内容について詳しくご案内します。

調整 ヤマハのサイレントバイオリンをはじめ、エレキバイオリン(エレクトリックバイオリン)についても調整は必要です。
 調整内容はアコースティックバイオリンと基本的に同じです(「調整について」参照)が、多少異なりますので、その一部を詳しくご案内します。

 完成度の高いヤマハのサイレントバイオリンでさえも調整が必要ですが、駒の状態を例としてご案内しましょう。
 以下の写真は、実際に入荷したままのヤマハのサイレントバイオリンを撮影したものです。

駒は立てられていない 開梱すると、セットアップされておらず、駒は本体から外された状態です。
 説明書にはなんと、演奏前の準備として「駒を直角に立ててください」との記載があります。
 戸惑う人も多いと思いますが・・・、当店では立てた状態で発送しますのでご安心ください。

 しかし駒をよく確認すると・・・。
 まず、エレキバイオリンの駒は、駒の裏側がボディに対して直角に立つよう、駒足が水平にカットされていなければいけませんが、
駒が傾いている
←後ろ方向に少し傾いてしまっていますね(撮影が下手ですいません)。
これでは後ろに倒れやすいので、どちらかと言えばせめて前方向に傾いていた方がまだ良いのです。

 また、写真では分かりにくいのですが、弦間を測定してみると、
弦の間隔が均一でない
1-2弦の間隔:11.5mm
2-3弦の間隔:11.0mm
3-4弦の間隔:12.0mm
とバラバラです。
 駒のカーブも一見きれいですが、指板表面のカーブとのバランスは最適ではありません。

 上の例は在庫から無造作に取り出してチェックしたものですが、もちろん個体差がありますので、もっと状態の良いものもあれば、もっと状態の悪いものもあります。
 完成度の高い国産のサイレントバイオリンでさえこのような状態ですので、低価格な中国製の楽器では更に様々な障害が起きていることはご想像いただけると思います。

 決して商品の欠点を申し上げているのではありません(むしろサイレントバイオリンはたいへん優れた楽器です)。
 弦楽器とはもともと、このように調整が必要なものであり、われわれ楽器店は、ただ販売することだけでなく、できるだけ良い状態でお客様にお使いいただけるようにすることが、私どもに課せられた本来の役目だと思っています。

 駒を一例としてご案内しましたが、それ以外にも調整すべき箇所はたくさんあります。
 それら様々な箇所のバランスを考慮し、お使いいただく上で最低限の調整はもちろん、お値打ちに販売できる範囲内で、1台1台しっかりと時間をかけて良好な状態になるよう、当店では調整を行ってから発送していますおりますのでご安心下さい。
 なお、調整代は販売価格に含まれており、別途頂戴いたしませんのでご安心ください。

バイオリンパレット 初心者コラム