バイオリンの音色を試聴いただけます。バイオリン各機種の比較レビューも。

バイオリン各機種の試聴データと比較

試聴スナップ  ※あらかじめお聴きいただく前に・・・をお読みください。
 曲目は、E.エルガー「愛の挨拶」とJ.S.バッハ「G線上のアリア」の、バイオリンソロ演奏です。
 おおまかに商品販売価格順となっています(後部にはエレキバイオリンもあります)。
 ファイル名が各バイオリンの型番と同一で、各機種それぞれ2曲の構成です。

 レコーディングにご協力いただいたプロ奏者からのバイオリンレビューコメントを中心に、十分なバイオリン経験のある複数名の同席者のコメントも含め、各バイオリンについての比較評価レビューもご案内します(そのため主観的な意見も多く含まれていることをご了承ください)。
 低価格帯の商品から順に、楽器をある程度グループに分けて演奏していただきましたので、そのグループごとにご案内します。

▼バイオリンセットSV-120SV-180VS-1
(一万円台、二万円台のお試しバイオリンセットです。)
 プレイSV-120_01.mp3 | プレイSV-120_02.mp3
 プレイSV-180_01.mp3 | プレイSV-180_02.mp3
 プレイVS-1_01.mp3 | プレイVS-1_02.mp3
 どれも響きが乏しく弾きにくい感はありますが、弦を替えれば多少改善するかもしれませんね。
 SV-120は特にハイポジションの音がかすれたように弱々しくなります。SV-180はそれよりはややクリアですが、やはり音が伸びませんね。VS-1は弓圧をかけると音が潰れてしまいます。
 それでも楽器調整をちゃんとすれば、どれもお試し用のバイオリンとしては十分に使えますし、スズキのアウトフィットレベルと比べてもずっとお値打ちでおすすめできますね。バイオリンの楽しさを知るきっかけ作りとして、十分に有効ではないでしょうか。

▼バイオリンセットVN-30VN-60
(3〜7万円程度の入門バイオリンセット。軽い趣味としておすすめしていますが、実際には教室で使われることも多いようです。)
 プレイVN-30_01.mp3 | プレイVN-30_02.mp3
 プレイVN-60_01.mp3 | プレイVN-60_02.mp3
 音量や響きが、やっと楽器らしくなってきましたね。おそらく、ラッカー塗装ではなくニスが塗られていることも音の響き方に大きく影響していると思いますし、弦の違いもあるでしょう。やはりバイオリンを始めるのであればせめてこのくらいの性能は欲しいですね。
 VN-30からキンキンする嫌な感じが少なくなりました。苦しい印象はまだあるけれども、全体的に明るく、伸びも少し出てきて、低音も安定しています。
 VN-60は荒々しい迫力はないけれども、これまでで初めてバイオリンらしい音の芯やまろやかさを感じます。音の立ち上がりも良いし、きちんと出しやすいですね。初心者の方でしたらまず満足してもらえるでしょう。コストパフォーマンスもとても高いですね。

▼バイオリンセットVN-70VN-80VG-1
(レッスンの場でも、初めてのバイオリンとしておすすめしたい、セットで10〜15万円程度の楽器です。)
 プレイVN-70_01.mp3 | プレイVN-70_02.mp3
 プレイVN-80_01.mp3 | プレイVN-80_02.mp3
 プレイVG-1_01.mp3 | プレイVG-1_02.mp3
 どれもお手頃な価格ですし、初めての生徒さん達にはおすすめしやすい楽器ですね。これらのバイオリンのグレードなら、どこの教室でも十分に使えると思います。
 VN-70の力強さはおとなしめですが、優しい音色で長く弾いていても疲れにくく、特に高音低音がバランスよくきれいに響きますね。
 VN-80もいいですね。VN-70とは違ったキャラクターなのがおもしろいです。きめが細かく音の深みも魅力を感じますし、特に低音が雑味なくよく鳴ります。
 VG-1は弾きやすく、楽器の裏板側からも音が響いてる感じが心地いいです。さすがドイツ製という味わいですね。

▼バイオリンVN-90VG-3HV-ST10A
(バイオリン本体のみの販売価格が10〜15万円程度のもの。一般的に初心者用モデルと言えるグレードです。)
 プレイVN-90_01.mp3 | プレイVN-90_02.mp3
 プレイVG-3_01.mp3 | プレイVG-3_02.mp3
 プレイHV-ST10A_01.mp3 | プレイHV-ST10A_02.mp3
 それにしても、今日これまで順番に弾いていて、ちゃんとだんだん良くなってきてますね。とても興味深く面白いです。
 VN-90は音に艶があり大きく鳴りますね。この価格帯としては驚くほどきらびやかで伸びのある響きに迫力も感じます。弾き込んでいけば音も落ち着いて更に良くなる気がします。
 VG-3は高音も低音もダイレクトに出て感心します。さっき弾いた同じドイツ製のVG-1よりも抜けが良く華やかで、音も深いし高音域の繊細な響きも素敵です。
 HV-ST10Aは音量に物足りなさを感じるものの、特に低音が柔らかく落ち着いた音色に、とても安心感をおぼえます。

▼バイオリンVG-5VG-7HV-ST40A
(バイオリン本体のみの販売価格が19〜26万円程度のものになります。すぐに買い替えてしまうことなく、長く使いたい方におすすめできる初心者用バイオリンです。)
 プレイVG-5_01.mp3 | プレイVG-5_02.mp3
 プレイVG-7_01.mp3 | プレイVG-7_02.mp3
 プレイHV-ST40A_01.mp3 | プレイHV-ST40A_02.mp3
 VG-5の低音はとても美しいですね。音の強弱やメリハリがつけやすく、自分が思ったとおりの音が出しやすい楽器と感じました。
 VG-7も弾きやすいです。音がわかりやすい。高音もはっきりとした中に、まろやかで心地良い芯のある音色を感じます。
 HV-ST40Aもぜんぜん悪くないですね。特に高音部の素直な発音が気持ちいいです。中国製ということで下に見てしまいがちですが、決してそんなことないのですね。

▼バイオリンHV-ST50IVG-9
(バイオリン本体のみの販売価格が30〜35万円程度のものになります。バイオリンをきちんと始めてみたい、長く続けたいという方におすすめします。中級レベルの教室や楽団に入る場合でも、十分に対応いただけるでしょう。)
 プレイHV-ST50I_01.mp3 | プレイHV-ST50I_02.mp3
 プレイVG-9_01.mp3 | プレイVG-9_02.mp3
 HV-ST50Iも弾きやすいしなめらかで良いですよ。弾いていてこのバイオリンの高い能力を感じるんですけど、そこまで思ったほど音が出ていないのは、ニスが厚過ぎるか新しいからなんでしょうかね。でも弾き込むと期待できそうです。
 VG-9はとても良い楽器ですね。今日いままで弾いてきた中で、一番バランスが良いと思います。VG-7と同じく心地良く芯が通った音響の方向性は似ていますが、グレード差ははっきり感じるほどの甘い響きで心にしみます。

▼エレキバイオリンEV-202EVN-27EVN-37SV130SV150SV250
(エレキバイオリン、サイレントバイオリンです。)
 各機種それぞれ3曲の構成で、1曲目は何も接続しない状態で(消音レベルが分かります)、2〜3曲目は外部アンプと接続して出力された音を録音したものです(EVN-37の4曲目はコーラス機能をオンにしての演奏です)。
 プレイEV-202_01.mp3 | プレイEV-202_02.mp3 | プレイEV-202_03.mp3
 プレイEVN-27_01.mp3 | プレイEVN-27_02.mp3 | プレイEVN-27_03.mp3
 プレイEVN-37_01.mp3 | プレイEVN-37_02.mp3 | プレイEVN-37_03.mp3 | プレイEVN-37_04.mp3
 ↑EVN-37_04は、コーラス効果を軽めにかけた状態での演奏になります。
 プレイSV130_01.mp3 | プレイSV130_02.mp3 | プレイSV130_03.mp3
 プレイSV150_01.mp3 | プレイSV150_02.mp3 | プレイSV150_03.mp3
 プレイSV250_01.mp3 | プレイSV250_02.mp3 | プレイSV250_03.mp3
(1曲目を聴き比べれば、消音効果の程度をご理解いただけるでしょう。)EV-202はあまり音量が小さくなりませんが、生音ががナチュラルですね。EVN-27とEVN-37の消音効果が圧倒的に優れていますね。SV-150とSV250はとても軽くて弾きやすく、フレームが響く感じもアコースティックバイオリンと同じく身体に跳ね返ってくるようで心地良いです。
(2〜3曲目を聴き比べれば電気部の性能差もご理解いただけます。)EV-202はちょっとこもったような丸くかわいらしい音色ですね。EVN-27のほうが聴きやすく、EVN-37も価格の割りに全然良い音がするんですね。驚きました。それでもやはり、ヤマハのほうが総合的な面で優れていますね。特にSV250の音質はかなりアコースティックバイオリンに近くてすばらしいですね。
 あらためて思いましたが、お気軽な練習用としてはお値打ちなEVN-27やEVN-37が断然おすすめ。本格的なご使用にはSV150をおすすめします。予算があればSV250がいいすね。
バイオリンパレット 試聴コーナー