バイオリンといえばイタリアを思い浮かべる人も多いでしょう。
ストラディバリ、アマティらの有名な製作者を輩出していますが、現在でもクレモナでは高級バイオリンが製作されています。
残念なのは、そういったイメージが先行してしまい、近年ではイタリア製というだけでかなり割高になってしまっているのが実状です。
決してイタリア製バイオリンの品質性能が悪くなったわけではなく、極端に高額な価格設定となるために当店としましてはおすすめできかねるのです。
しかしイタリア以外でもすばらしいものがたくさん作られています。
当店おすすめのキルシュネックバイオリンなどもそうですが、ドイツでは中級クラスの製作工房が多いです。
ある時期以降は名器と呼ばれるものはあまり見られませんが、アマチュア演奏家でも手の届きやすいような良い楽器が多く作られています。
受け継がれてきた伝統技術のもと、正確で丁寧に作りこまれたものが、お手ごろな価格で手に入ります。
バイオリン生産量第一位の国は、なんと中国です。
中国製と聞くとあまり良いイメージを持たれない人も多いと思いますが、その技術はとても高く、大部分の工程を中国にて製造し、最終工程のみを別の国で行うことにより、ドイツ製、イタリア製、そして日本製などとしていることもよくあるそうです。
しかし実際たまに通販などで、合板プレス工法のひどい楽器があります。そういった粗悪な楽器は中国製が多く、その悪いイメージが先行しなかなか脚光を浴びませんが、それでも良いものは本当にすばらしく、驚くような安値で手に入れることができます。当店がおすすめするヘンシェンバイオリンにも言えることです。
ただ、全体的には細部の仕上げが丁寧でないことが欠点と言えるでしょう。
例えば、表面をよく見ると細かな傷があったり、ペグボックス内側やf字孔の側面などの塗りにくい箇所が雑だったりします。
国民性から、どちらかと言えば日本人にはあまり向いていないかもしれませんが、外観の細かな部分よりも性能重視の人におすすめです。
その点、当店では取り扱いがありませんが、日本製のバイオリンは細部まで丁寧に仕上げられている点が魅力的だと思います。
ただ、性能面からは、お値打ちなものは無いといった印象もかなり強く受けますが、日本のとても高額な製作コストを考えると、仕方がないと言えるでしょう。
外観を重視される人にはおすすめだと思います。
なお、当店で取り扱っているバイオリンメーカーで、STENTORはイギリス、HOSCOとMACは日本ですが、それらはやはり中国の工房にて作られています。
細かい箇所を気にされるお客様には、ドイツ製のJ.H.MULLER、F.KIRSCHNECKなどをおすすめします。